バハ・カリフォルニア半島を北から南まで、唯一の国道1号で縦断するとおよそ1600km。ノンストップで24時間位で走破できるが、途中の街で食事をしたり、観光したりとゆっくり走って3日はかかる。
また、世界最長のスプリントレースといわれる、BAJA1000の参戦では、日本人選手達はキャンピングカー利用することが多くても、スタート地となるエンセナダそして、ゴール地となるラ・パスでは、必ずホテルを予約する。
いずれにしても宿のお世話にならないことはないだろう。

旅の宿は世界各地何処に於いても、その土地の風土、歴史、生活習慣によって味わいがある。
バハでは、アメリカにあるような、モーターホテルクラスの安宿と一階にロビー、レストランなどがある星付きのホテル、そして、観光地のリゾートホテルとあるが、いずれもコロニアル風の建物も多く見受けられる。パティオ(中庭)があり、池には噴水といった感じだ。
また、バハ・カリフォルニアは、リゾート地として特に最近注目されていてアメリカ資本が注ぎ込まれ、各地に大型リゾートホテルが建設されている。10年前は何もなかった砂浜が建設ラッシュで素朴さが失われているのは少々寂しい感もある。
数年前のAPEC 首脳会議では、半島の突端のリゾート地カボ・サン・ルカスのWESTINリゾートで開催され、その巨大なホテルの映像が世界に配信された。

ただ、メキシコでは、水事情があまり良くないのも関係しているようだが、立派に見えるホテルでも、設備も旧式のもであったり壊れかかっていたりで、トイレではトイレットペーパーは流さないことが多い。ホテルだけでなく、レストランや街のトイレでもたいていは、ゴミ箱(?)が置いてあり、用済みのモノはそちらへ捨てることになっている。
さらに、シャワーを浴びようとするときも注意が必要だ。時間を考えて入らないと、ボイラーの容量が少ないので、皆がシャワーを浴びる時間帯は使用量が集中してお湯を沸かす能力が追いつかないのだ。熱いシャワーで目を覚まそうと思っていたら、冷たくて寝ぼけもすっ飛んでしまったということもしばしば。高級な部類のメキシコの国営ホテル ラ・ピンタ(La Pinta)でさえもそうである。

大きな街の外れには、日本のそれと変わらないような、ピンクの怪しげなネオンサインのモーターインもあったりするが、たいていは家族で経営している質素な宿で旅行者でも安心して宿泊することが可能だ。
BAJA1000の参戦時では、街中では駐車しにくいキャンピングカーでも楽に切り返しが出来たり、整備スペースがあったりと便利な場合もあるのだ。
教育上よろしくないケーブルテレビもあるようだが、テレビ自体が壊れていることも多いので子供連れでも大丈夫かな?

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