メキシコのおみやげといえばソンブレロとポンチョ。ツバが大きくて、キラキラの装飾が施されたソンブレロは、アメリカの映画やテレビドラマでもメキシコ帰りの観光客が買ってくる定番でお決まりのおみやげで必ず登場する。
某氏が、「いやげもの」として、嫌がられるおみやげの代表例をおもしろおかしく紹介しているが、三角形のペナントやキーホルダーに匹敵するものだ。
本物のソンブレロは実用的ではないし、部屋に飾っても大きくて邪魔になるだけだ。もっとも、持って帰ってくるのにも勇気がいる。ただ、そんな心配が要らないように、ミニチュアの装飾用ソンブレロもあるのでご安心を。

ソンブレロはともかく、ポンチョの方はかさばっても実用的だ。
おみやげ用は素材も様々で、毛布の真中に首を通す穴があいていて、羽織ることができるようになっている単純なものから、襟付きの物まであるが、アウトドアーや、スポーツ観戦時などブランケット代わりになるし、首を通して防寒ジャケットや簡単な雨具としても使える。

メキシコ−アメリカ国境は、ちょうど高速道路の料金所のような感じでゲートがあり、車でそのまま通過できるのだが、メキシコ側へ入る時はほとんどノーチェックなのに対して、アメリカ入国の際は、乗車している全員のパスポートチェックと、質問等で時間がかかる。時間帯によっては、越境の車が首都高並みの渋滞となってしまうことがある。
その渋滞と、最後のお買い物チャンスをねらって、国境間際まで沿道におみやげ物屋さんが軒を連ねている。
ソンブレロ、ポンチョはもちろん、素焼きの壷からメキシコとは関係なさそうなアメリカコミックのキャラクター人形まで、所狭しと並べられていている。
さらには渋滞の車と車の間を両手にいっぱいの商品を抱え、売り歩く者までいて、とりあえずのおみやげ物、あるいはうっかり忘れていた人へのおみやげ物には困らない。一抱えもあるサボテンをかたどった置き物や、キャラクターグッズなど、そんなもの売れるの?と思って見ていると、案外買っていく観光客がいたりして、商売の基本を見た気がする。

バハに限らず海外のスーパーマーケットはみやげ物の宝庫だ。
シャンプーや歯磨きなどの日用品から、ケチャップ、マヨネーズ、お菓子、頭痛薬などなど、同じメーカーの物でも微妙にデザインが違ったりスペイン語の表記だったりして、普段の生活で使う物でちょっとした外国気分が味わえる。また、雑誌や文房具なども扱っているので、単価が安い物のまとめ買いも大丈夫。

BAJA1000出場者にとって、最も買い求めやすいのは、レースの記念Tシャツだろう。毎年、車検会場広場の露天で大量に売られている。年々種類も豊富になってきてロングスリーブTシャツ、パーカー、ジャケットなども見るようになった。
1週間バハTシャツで暮らせるだけの種類は揃うはずだ。
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