最近のバハカリフォルニアの都市部では、コンビニが増えてきた。
都市部といっても大きな街でも渋谷区ぐらいしかないが、それでも、
どこかの国の街角で見られるほど多くは無いものの、1ブロックごとにコンビニを見かけることもしばしば。
中でもよく見かけるのが、OXXO(オクソー)だ。メキシコ全土に4500もの店舗を展開するコンビニチェーンだ。
特にここ2〜3年で、OXXOが街角で目立ってきた。日本のコンビニのように、いままでは個人経営のミニストアだったところが、
どんどん「マル・バツ」マークの看板に変わってきている。

ミニストアは、ジュースやビール、タバコそしてスナックやパン、ときには、
エンジンオイルなんかも置いてあり、必ずTECATEやCORONA(メキシコのビール)の看板ま
たは、ペイントがしてある雑貨屋さん的商店だが、そのミニストアが、まさに日本と同じようにコ
ンビニチェーン店になっているのだ。
旅人からすると、風情が無くなって少々さびしい気もするし、
昔ながらのお店が悪いわけではないし、近代的過ぎてもつまらないしと、
身勝手を言ってしまうが、生活している人々にとっては、便利で利用しやすく
なったことは確かだ。取扱商品は、基本的にもとのミニストアとあまり変わらないが、
入れたてのコーヒー、ハンバーガー、スナックなどの軽食がたべられたり、ATMがあったりと、きれいな店舗で今ま
でのミニストアには無いサービスで勢力を伸ばしているのだ。
 
また、やはり数年前からは、アメリカ式に、ガソリンスタンドに併設されたセブンイレブンやam/pm、Day andNightという店も増えてきた。商品構成、サービスなどは、他のコンビニと同じだが、24時間営業のお店もあり、
バハを旅する者にとっても、それこそ便利になってきた。
規模によっては、店内での飲食も可能で、ガソリンを入れたついでに、
ちょっとコーヒーブレイクが出来る。おでんや肉まんはないけれども、ハンバーガー、ホットドック、ブリトー、ナッチョスなどが食べられる。
セルフサービスのケチャップやマスタードとならんで、ハラペーニョ・ペッパーが置いてあるのは、メキシコならではの光景で、
つい試したくなるが取りすぎは禁物。本当に辛い。
BAJA1000参戦時などは、必要なものも多くなりがちで、買出しはスーパーマーケットでするので、あまりコンビニを利用する事は無いが、
安モーテルに宿泊していて、夜中にちょっとビールとおつまみが欲しいとか、コーヒーとドーナッツが食べたい、氷が欲しいなんて時
にはマルバツマークのオクソーが便利だろう。まあ基本的にリカーショップと考えていいので、日本のコンビニ感覚で日用雑貨を探した
場合は裏切られてしまうが。
舗装区間が延びたり、案内表示が良くなったり、インターネット普及率があがったりと、インフラ整備が進むバハの開発スピードは、
近年目覚しい。便利になるのはよいが、サボテン林の中に原色の看板は似合わない。太古の自然そのままの半島をコンビニだらけにはしたくないと思う
のはオフロードライダーだけではないのでは。
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